和漆喰
2025/01/22
日本では神社仏閣などで使用されていた(和漆喰)ように、西洋でもお城や教会などで漆喰が使われていました(西洋漆喰)。
漆喰と聞くと日本で古くから伝わってきたものというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実は西洋漆喰の方が歴史が古いのです😮💡
今回は和漆喰についてお話ししようと思います。
西洋漆喰については次回ご紹介したいと思います。
日本の漆喰は主に5種類に分類されます。
・本漆喰
消石灰が主原料。
つなぎには麻スサや海藻糊が使われた自然素材。
・土佐漆喰
高知県で江戸時代に誕生した石灰漆喰で、高知県産の消石灰とワラスサが原料。
堅牢性や耐久性に優れ、調湿性や防カビ性、抗菌性などの機能性も備えている。
・既調合漆喰
既調合漆喰とは、漆喰メーカーが製造した粉末状やクリーム状の漆喰。
現場で水を加えて練るだけで使用でき、新築住宅などによく使用される。
調合の手間がかからない、均質な仕上がりが得られる、色むらが少ない、 塗りやすい。
既調合漆喰の主原料は消石灰で、のりや繊維、無機質骨材、有機質添加剤などを混ぜて作られています。
既調合漆喰には、ペースト状の製品や、顔料を調合した色の付いた漆喰などがあります。
・琉球漆喰
生石灰、稲わら、水で作る沖縄の伝統的な自然素材の左官材料。
調湿効果や断熱性、抗菌作用、防カビ、消臭、耐火などの効能がある。
高反射性のため、漆喰を塗った部屋はクロス等に比べて明るい。
琉球漆喰は、主に伝統的な赤瓦を塗り固める屋根工事に用いられていました。
また、沖縄代表のシーサーも漆喰でつくられています。
・DIY用漆喰
海外製の消石灰が配合された塗り壁材など。
樹脂が含まれているものもあり、初心者でも扱いやすい。
現状は既調合漆喰との区別をする規定がありません。
上記5種以外に、本漆喰から派生した地域独特の漆喰も存在します(肥後漆喰など)。
今回は、和漆喰についてご紹介しましたが、次回は西洋漆喰の特徴とその歴史についてお話ししたいと思います。
日本と西洋では漆喰の使用方法や進化に違いがありますので、どちらも興味深い内容です😊