無収縮モルタル
2026/03/12
今回の内容は、無収縮モルタルの特徴や種類、使用される場面についてです。
無収縮モルタルは、その名の通り 収縮しにくいモルタル です。
普通のモルタルは水とセメント、砂を混ぜて作りますが、硬化する過程で少しずつ収縮します。
これに対して無収縮モルタルは 膨張材を加えることで収縮を抑え、ひび割れや亀裂が起きにくい 特長があります。
このことから「膨張モルタル」とも呼ばれることがあります。
※ただし、無収縮の性能を発揮するには、水分が蒸発しにくい環境で硬化させる必要があります。
無収縮モルタルは、大きく分けて グラウト と パッド の2種類があります。
・グラウト
流動性が高く、隙間や空洞に流し込むことで隙間なく充填できるタイプ。構造物の補強に向いています。
・パッド
成形性に優れており、固練りで施工。コテを使って通常のモルタルのように形を整えることができます。
無収縮モルタルのデメリット
「これだけ性能が良ければ、全面的に使えばいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、無収縮モルタルは通常のモルタルに比べて 値段が高価 です。
そのため、建物全体に使うのは現実的ではなく、重要な部分や性能が求められる箇所に部分的に使われることが多いです。
無収縮モルタルが使われる場所
実際に無収縮モルタルはどんな場面で使われているのでしょうか?
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鉄骨柱の基礎との接合
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耐震補強
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コンクリート構造物の補修
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鉄骨柱の土台の据え付け
建築物の重要部分や補強箇所など、性能が求められる場所で活躍しています。
無収縮モルタルは、収縮しにくく強度が持続する高性能な材料ですが、コスト面の理由から使用箇所は限定されます。
その特徴を理解して、強度が必要な部分に部分的に使用することで、建物の耐久性や寿命を高めることができます。