建設業界で増える女性の活躍
2025/02/13
近年、建築業界における女性の活躍が注目されています。
かつては男性中心のイメージが強かったこの業界ですが、徐々に女性の就業者が増え、多様な視点やスキルが求められるようになってきました。
特に左官の仕事は、技術力や芸術性が重要視されるため、性別に関係なく活躍できる分野のひとつです。
建築業界の女性就業者は増加傾向にあり、総務省の「労働力調査」によると、2012年の約70万人から2022年には約85万人に増加。
女性の割合も13.9%(2012年)から17.7%(2021年)に上昇しました。
依然として男女比に差はあるものの、国土交通省の施策により、誰もが働きやすい環境づくりが進められています。
出典(「労働力調査結果」(総務省統計局))
建築業界で女性の活躍が期待される理由として、「人手不足の解消」「多様なニーズの把握」「円滑なコミュニケーション」の3点が挙げられます。
まず、建設業界は深刻な人手不足に直面しており、男女問わず多様な人材を確保することが課題となっています。
幅広い人材の活躍により、人手不足の解消が期待されます。
また、従来は男性が多い業界でしたが、多様な視点が加わることで、より顧客のニーズに合った提案やアイデアの創出につながるでしょう。
さらに、円滑なコミュニケーションが取れることで、業務の進行やチームワークの向上が期待できます。
左官の仕事は「力仕事が多い」「女性には難しそう」というイメージを持たれがちですが、実は女性の強みを活かせる仕事でもあります。
左官の仕事は仕上げ作業が中心で、建築物や住宅の印象を左右するため、技術力や意匠性が求められます。
繊細さや器用さを活かした丁寧な仕上がりは、大きな強みとなるでしょう。
また、男性とは異なる感性が左官の仕上がりに独自の個性を与えることも期待されます。
左官職人一人ひとりの技術によって仕上がりが変わるように、多様な感性が加わることで、新たな表現の可能性が広がります。
これまで男性が多かった左官業界だからこそ、女性の視点や発想が新たな価値を生み出すこともできると思います。
特に左官はオリジナリティを追求し、アートの領域にまで発展できる仕事であり、今後さらに可能性が広がっていくでしょう。